「特別な能力」のこと。

書きたいことはたくさんあったのですが、なかなか更新できなかったブログ。


まずは、昨日公開された動画。

RADWIMPSの「Light the light」をNOSE art garageのオハナ(ハワイ語で家族)の皆さんと一緒にオンラインで合唱・合奏しました。


先月末の夜中1時ごろに、NOSEのメンバーである、なごちゃんから電話がかかってきて

本来、NOSE art garageのイベントに出演予定だった方々を中心に動画をつくりたいから、協力してくれないかという相談を受け、


自分も、今のこの状況の中で、何かできることをやりたい、やらなくては、と思っていたところなので、微力ながら、今回、演奏と歌唱で参加させていただきました。


また、ミックス作業もやらせていただき、次々と送られてくる動画や音源を取り込んで、タイミング合わせて、音量調整して、エフェクトかけて…という作業を担当しました。


僕も、僕なりに、身を削って、取り組んだ作品です。

ぜひ、観ていただきたいです。


そして、気に入ってくださった方は、チャンネル登録も、ぜひお願い致します!



先月にもコロナウイルス関連の話題を書きましたが、また日に日に状況が変わってきて、先月のようなことは言ってられない状況になってきました。


3月までは、キャンセルになってしまったお仕事もありながらも、撮影の仕事や小規模のイベントには出演させていただけていたのですが


4月からは、全ての予定がキャンセルになり、1日も予定が入らない状態になりました。

正直、今までの人生で一番仕事がありません。


だけど、もうこれはしょうがないし、どうしようもない。

僕のせいじゃないし、誰のせいでもないし、僕だけじゃなくて、多くのひとが同じことになっている。



でも、

自分の、楽器を演奏できることや、歌が歌えること、曲を作れること、それらの能力を今の世の中のために役立てられないだろうか、ということを自分なりに懸命に考えております。


むしろ、音楽やエンターテイメントや芸術は、こういう時に役に立てなかったら、いつ役に立つんだ?

こういう時に役に立てないエンターテイメントって、価値があるのか?


とも、思います。



自分も予定していたライブも公演中止になってしまいましたが、

ライブは自粛しても、音楽は自粛してはいけないと思います。


歌うことや音楽を聴くことや笑うことは免疫力を高める効果があります。

また、今の不安な気持ち、ストレスフルな日々、孤独を感じたり、苛立ったり…そういった気持ちが少しでも癒されたり、忘れられたり…


そのために音楽やエンターテイメントってあるのではないでしょうか。



その一つの結果として、今回の動画づくりは、すごく有難い機会でしたし、

動画を見ていただいた方にも、

既に「泣いてしまいました」とか「勇気づけられました」とか「こういう風に考えて、必死に、力強く行動している若者がたくさんいることを見てほしい!」など反応をいただいております。


これが、『価値』だと思っています。



そして、もっと言うと

楽器を演奏すること、歌を歌うこと、ダンスを踊ること、人を笑わせること、絵を描くこと、計算すること、スポーツをすること、綺麗な字を書くこと、文章を書くこと、話すのが上手なこと、聞き上手なことetc…


それらは全て、特別な能力だと思います。


綺麗事ではなく、

誰もが、その何かしらの特別な能力を持っていると信じています。



たとえば、何気なく言った一言が、誰かのその後の人生を左右することがあったり、

何もしてなくても、一緒にいるだけで、安心できたり、元気が出たり、前向きな気持ちになれたりするようなひとがいるように


自分では大したことないことだと思っていることでも、実は知らず知らずのうちに、その力を発揮していたりするものかもしれません。


それぞれ、何かしらの特別な能力を誰もが持っていると思います。



だけれど、自分がその特別な能力を持っていることを自覚して、それをアウトプットできることは、誰もができることではないと思います。



僕は小学生のとき、五味太郎さんの絵本を読んで、育ち、自分の考え方のルーツとなっています。


この記事も、ぜひ読んでほしい。


そして、前回、僕が書いた記事にも、重なるところなのですが、



今、芸術やアートやエンターテイメントに関わる方々に限らず、

全てのひとが、


いま、自分が持っている能力を使って、何ができるか。


という、大きな課題を与えられている気がするんです。



それは、少なくとも、繁華街を出歩いて遊びまわることではないです。

家で過ごしていても、誰かのSNSに誹謗中傷の言葉を書き込むことでもないです。



空白の時間をどう使うか。

これが、クリエイティブだとおもいます。


もし、そうなったときに、

自分は何をしたらいいか、わからない。


自分は何が得意なのか、何に興味があるのか、何がやりたいことなのか、

分からないという方は、おそらく今まで、それらを考える時間がなかった方なのだと思います。


でも、もし今、時間があるのなら、それは何かのきっかけにできるかもしれないです。



僕は、この大きな課題に、懸命に向き合おうとすればするほど、とても苦しいですし、たくさん悩みます。


でも、それは、これからの自分の人生にとって、プラスな苦しみだと思うのです。



今このままだと、失業したり、働けない状況になったり、あるいはストレスフルな日々が続いて、鬱になってしまうような方も出てきてしまう危険性があります。


これを機に、自殺を考える方も増えるとおもっています。



音楽は、メンタルケアしてあげられる役割は担えるかもしれません。

でも、代わりに生活費を払ってあげることは、できません。


だからね、どんなに影響力のあるミュージシャンが頑張ったって、どんなに上手いプレイヤーが演奏したって、どんなに感動的な曲を作れるひとがいたって、それだけじゃ救うことはできません。


僕だって、大切な友人や知人を亡くしたくないし、それはもちろんウイルスでも、何でも。


後悔しないためにも、

この大きな課題を、あらゆる特別な能力を持った方々が、それぞれにその力を発揮していき、トライしていく必要性があるとおもいますし、


今は、そのタイミングなのだとおもいます。



僕には僕のできることをやっていきたいとおもっています。


この記事を読んでくださっている、

あなたは、あなたのできることをぜひやっていただきたい。


です。

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