「プロ意識」のこと。

演奏することや、演技をすることは、とても楽しい。

人からも「楽しそうだね」と言ってもらえるけれど。

僕はちゃんと自分が楽しめるように環境や気持ちを整えていくことが、ひとつの責任だと思ってるんです。

だから、正直、気分や機嫌で態度やパフォーマンスがコロッと変わるような人は三流だと思う。


とはいっても、じゃあ自分は何流なんだって言われたら、一流だと胸を張って言えるような立場ではないけれど。

まだまだ立派とは言えないかもしれないけれど。

でも、心持ちだけは、「プロになりたい」というより「プロでありたい」と思うのです。

少なくとも、その瞬間だけでも。

プロフェッショナルでありたいと思うのです。


そういうのをプロ意識と言うのどうかはわかりませんが


学生時代、バックコーラスの現場に参加させていただいたときに、よく「プロ意識を持って現場に参加してください」と言われていたけれど

そのときは、「プロ意識」という言葉が、あまりにも漠然としていて、ざっくりすぎて、よくわからなかった

遅刻をしないことがプロ意識?
コンディションを整えることがプロ意識?
歌詞やメロディーを覚えることがプロ意識?
何がプロ意識?どこまでがプロ意識?

ほんとは具体的なことを注意することが面倒だから、そう言って便利な言葉を、自分にとって都合の言いように利用して、あぐらをかいていたのではないかと思ってしまう部分もあり

プロ意識という言葉が好きじゃなかった


むしろ、アマチュア意識、というか

アマチュアだからこそ、やらなければいけない
という言葉に置き換えたほうがしっくりきていた。

だから、自分が先輩になって、レクチャーをする立場になったときには、プロ意識という言葉は使わなかったし、きっと避けてた。


でも、最近は、なぜだか、そういうプロ意識という言葉に対しての抵抗がなくなった。


自分はアマチュアではなくなったのかもしれない。


その具体的なひとつの変化としては、お金が関わるようになってきたっていうこともあるかも。


あとは、時間を守る、約束を守る、期限を守る、体調管理だとか、歌詞とか台詞とか覚えることとか。

それはもうアタリマエ。


アタリマエなのだから

「台詞覚えてすごいね、えらいね」
「締切ちゃんと守って、えらいね」
「毎回遅刻しないのは、えらいね」

なんて褒められるようなことはないし、そんなレベルの低いところに自分はいない。


もしそんなこと言われたら「いや、アタリマエじゃないですか」と笑ってしまうですな。

だから、そんなのはプロ意識でも何でもない。
と思う。


僕が常に意識していることは、
自分が与えられた使命や役目をしっかりと果たすこと

です

現場現場で、求められていることに的確に応えられるひとのほうが、きっと信頼されると思うし

それは技術や上手い下手よりも、はるかに大事なことだと思ってます。


僕はそれをアタリマエにできるひとになりたいです。

それが"プロ"なのではないかと今は思います。



自分がいま、どのポジションにいて、どう見られていて、どのような役回りを求められているのか、みたいなことを瞬時に判断することも必要な能力だなあと思うし

熱意だけで、どうにかなるようなことではなく、時には冷静に客観的な視点で自分や周りのことを想像するということも。


でも、学生の頃から、こういう風に考えがすこし変わったように、未来の僕はまた違ったことを感じているかもしれないし

いま僕が"プロ"だと思っていることが、ほんとはまだレベルが低い"アタリマエ"なのかもしれないし。

そう思うと、未来の僕は何を思うのか、とても楽しみですな。


「プロ意識」という言葉。
くれぐれも履き違えないようにしなければいけませんな。

寝ます。

[今後の活動予定] 
《サポートライブ》
6月2日 ???
6月15日 「をかしなfestival in 青島」
涼太サポート@イベントホール青島(宮崎)
《ラジオ》
6月6日 FMHOT839「劇団マチダックスの1,2,3,4!」

《参加型セッション》
5月21日 Acoustic Jam Sesson in Omotesando@Nose art garage



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