「さりげなく」のこと。

最近、感動した話。


月1回くらいのペースでやっている歌のワークショップの講師のお仕事。

やらせてもらうようになってから、
もうすぐ2年になるのですが、

先日、参加してくれた方の中に、ものすごい成長ぶりを見せてくれた方がいて

最初は出しづらそうだった高音も、
みるみる出るようになって、
最終的には、すこーんって出るようになって、

本当にその変わりようが凄まじくて、ものすごい感動しちゃって、涙出そうだったんですけど

当の本人は、
「私はプロを目指しているので、まだまだ全然だと思います。」

と、とっても冷静で

めちゃくちゃ温度差を感じた瞬間でした。


モチベーションも高かったし、本気度がものすごく伝わってきたぶん、

僕も、なんとかしたいなあって気持ちになって
かなり情のこもったレッスンになっていたと思います。


僕も、講師をやらせていただくようになって、まだ2年ほどですし

自分の知識や技術に、ものすごく自信があるわけではないのです。

「何でできないんだよ!」と怒鳴ったりしたことは一回もありません。笑

そもそも、
できないことをできるようになるためのレッスンなので、

なぜできないのか、
どうしたらできるようになるのか、

教える側がそれを分からないと、
講師としての仕事にならないので、

もし、なかなか上達できない生徒さんがいれば、
まず、自分の教え方に問題がないか、疑うようにしています。


人によって、

ニュアンスで伝わる方もいれば、
論理的に説明してもらえたほうが理解しやすい方もいて

この方には、こういう言い方をしたほうが伝わりやすいかな、と推測しながら、言葉を選んでいますが

特にワークショップの講師のお仕事は、
どれだけ手数を持っているか、が重要になってくるなあというのを、いつも感じています。


わたしは、プロを目指している方に教える機会は、ほとんどないのですが

プロ志望だから、厳しく教える
趣味志向だから、優しく教える

みたいな分け方はしていません。

プロ志望の方だって、楽しく学びたい方もいると思うし、
趣味でも、厳しく言ってほしいです!という方もいます、

それも、なるたけその方のテンションや熱量に合わせていけるようになりたいなと意識しているところです。


なににしても、
つまるところ、

自分にできる限りのことを一生懸命やる

ということしか、
ないと思います。


もっともっとレベルの高い講師の方も、たっくさんいらっしゃいますから

僕レベルの人間が、教えることをやってるのも、なんだか、おこがましく思うことはありますが

それでも、
自分にできる限りのことを一生懸命やることで、

上達することの楽しさを少しでも感じてもらえたら何よりだと思いますねえ。


さりげないおしらせです。

今日の深夜0時55分から放送のフジテレビ「ブラック/クロウズ」というドラマに、さりげなく出演させてもらっています。

さりげなく観てください。

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