「ドッキリ」のこと。

駅を歩いていたら、警察の方から、声をかけられて

男性の警察官3人に囲まれ

怪しいものを持っていないか、手荷物検査をされて、
荷物も全部見せて、ポケットの中も全部確認されました。


「ん?これはなんですか?」と怪しまれたのが、ギターのカポでした。
カポとはカポタストの略でギターの演奏のときに使う洗濯バサミみたいな形のやつです
「それはギターのカポです。」と答えましたが、警察の方は怪しそうにカポを見ていました。

メリケンサック的なものかと疑われたのかもしれません。


「気持ち悪いと思うんですけど、一応、股もチェックさせてもらっていいですか?」
と言われ

股にも何も入っていないか
触って確認されました。

「いや、誰が勝新太郎やねん!!」
と鋭くツッコミたい気持ちをグッと抑え、言われたとおりにしました。


僕は生まれて24年と11ヶ月、一度も職務質問されたことがなかったので

ここまでチェックするものなのか?と不思議に思ってしまい

そこで僕は気づいてしまいました。


あ、これドッキリだ。

水曜日のダウンタウンか、モニタリングかなんかの一般人に仕掛けるタイプのドッキリだ。

「警察相手ならついつい何でも指示に従っちゃう説」とか、
あるいは「一般人でも、ボケにはツッコむ?ツッコまない?」とか、たぶんそういうやつだ。

きっとこのあと、なんらかの理由で「署までご同行お願いできますか?」と言われ、そっから本格的にドッキリを仕掛けられるやつだ。

僕も役者をやっているので、相手が芝居をしているかどうかかは一瞬で分かる。

それは、そうだ。
普段演技をしてる人間なら、それくらい見極められて当然だ。

役者なのだから。

ついに、ドッキリのターゲットにされたわ、いつか来るんじゃないかと思ってたんだよなあ。


ここで「いや、誰が勝新太郎やねん!!」と鋭いツッコミを入れれば

きっとテロップ付きでオンエアされるだろう

でも、そんな野暮なことはしない。

次に来る仕掛けを待って、何かボケられたときは、次こそはツッコんでやろう。


そして、次の警察官の一言。


「すいません、大丈夫です!お荷物全部お返しします!」

と、荷物を全部返され、職務質問は終わりました。






本当に職務質問でした。

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